おしらせ

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン) について

2022/4/30 更新

 平成25年4月1日から子宮頸がん予防ワクチンが定期接種となっていましたが、副反応だけでなく、有害事象にまでマスコミやワクチンバッシング団体が必要以上に反応したため、厚生労働省は対象者の方への接種勧奨を差し控えていました。しかし、2021年11月に、専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、この4月から積極的な接種勧奨が再開されることになりました。接種対象年齢の子ども(小6から高1女子)には堺市から接種のお知らせが発送されています。

 また、今回、これまでに、対象年齢だったにもかかわらず接種勧奨の差し控えによって接種機会を逃した高2以上の方へも費用負担なしで接種できることになりました。これを「キャッチアップ接種」と言います。キャッチアップ接種の対象者は平成9年4月2日から平成18年4月1日までに生まれた女性です。キャッチアップ接種の実施期間は令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間です。

 さらに、これまでに、定期接種の対象年齢を過ぎてから、自己負担で接種を受けた方については接種費用をお返しすることも検討されています。詳細が決まればあらためてお知らせします。

 現在、日本国内で使用できるHPVワクチンは、サーバリックス(2価HPVワクチン)、ガーダシル(4価HPVワクチン)、シルガード9(9価HPVワクチン)の3種類があります。このうち、サーバリックスとガーダシルは定期接種として公費で受けられますが、当院では、ガーダシル(4価HPVワクチン)のみを取り扱っています。シルガード9は、現時点では定期接種の対象ではありませんが、厚生労働省の審議会で定期接種の対象とするか検討中です。

 当院では定期接種の対象者もキャッチアップの対象者も接種を行っています。事前の予約は不要です。Web受付ページの「一般診察/定期予防接種」から受付をして、順番が近づきましたら来院して下さい。母子手帳を必ずお持ち下さい。母子手帳を持参されない場合は接種をお断りさせていただきます。なお、子宮頸がんワクチン接種の際は保護者の同伴をお願いします。

 以下のホームページもそれぞれご覧下さい。リンク機能が不調のためURLをコピーペーストしてご覧下さい。

堺市 子宮頸がんの(HPVワクチン)のキャッチアップ接種について。
https://www.city.sakai.lg.jp/kenko/kenko/kansensho/yobo/yobo/shikyukeigan/index.html

厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

厚生労働省 シルガード9(9価HPVワクチン)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_9-valentHPVvaccine.html

日本産科婦人科学会 子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために
https://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4